グレーゾーン金利、「9.2%の差」があるとよく言われていますが、内容まで完璧に理解している人は少ないのではないでしょうか。
グレーゾーン金利がなぜ「9.2%の差」と言われているのか、その注意点について解説します。
グレーゾーン金利の「9.2%の差」とは
グレーゾーン金利というものは、サラ金問題で貸金業界が揺れていた2000年前半ごろ、消費者金融全体が29.2%で営業していた頃の事を言います。
当時の法定利息の上限は20%でしたから、
29.2%-20%=9.2%
になるので「9.2%の差」と呼ばれているのです。
殆ど全ての企業が利息制限法を守らない、異常な高金利で長い間営業を続けていた事は都後の過払い金請求で大きな責任を取らされることになります。
グレーゾーン金利、9.2%返ってくる?
最近テレビCM、過払金で法律事務所が払いすぎた利息を取り戻そうと宣伝していますので、興味を持った人もいるのではないでしょうか。
残念な事にほとんどの人は期待したような過払金返って来ません。
大抵の人がお金を借りたとしても50万円程度、契約期間も2年程度でしょうから、当時支払っていたグレーゾーン金利による過払い金は5万円にもなりません。
5万円に多少利息をつけて返してもらっても、法律事務所に支払うコストの方が多くなってしまいます。
グレーゾーン金利の注意点
グレーゾーン金利は完済日から10年間経つと時効を迎えてしまいます。
これ以降は請求できませんので、グレーゾーン金利が多く戻って来そうな人は早めに依頼するといいでしょう。
グレーゾーン金利の「9.2%の差」は法定利息との差のことを言います。
当時お金を借りていた人は過払金が戻ってくる可能性はありますが、法律家の手数料の方がかかってしまう事が多いので、慎重に検討をしてください。